いい人ってなんか損してない?っと感じる話
架空のストーリーですが、まず読んでください。
Aさんは、ラーメン屋『食べていきなSAY‼︎』に月に1回は来るお客さんである。
店員もAさんの顔を覚えているものの、Aさんのシャイな性格もあり、必要以上の会話を交わすことはあまり無い。
ある日、Aさんがラーメン屋『食べていきなSAY‼︎』に行った時、お店は比較的混んでいた。
Bさんと言う人がいる。Bさんはこのラーメン屋『食べていきなSAY‼︎』に初めて来た。
このBさんは短気である。大してこのお店に愛着もないが、おいしいラーメンを食べに来ると言う目的はAさんと同じである。
Aさんの方が先に。その5分程後にBさんが同じラーメンを注文した。
もちろん別々に来店しているAさんとBさんはこのお互いの注文状況を知らない。
比較的混んでいるせいか、2人のもとになかなかラーメンは来ない。
短気なBさんは、苛立ちながら店員に料理の提供が遅いことを伝えた。伝えられた店員はその苛立ったBさんからの指摘を厨房に伝える。
厨房は、今の全卓の注文状況を確認し、
これ以上Bさんを怒らせてはいけないと、Bさんのラーメンを最優先で作ることにした。
もちろん、他のお客さんのラーメンは提供が遅れていないことを踏まえて。
優先順位を上げたBさんのもとにはラーメンがその後すぐに来て、
その後にAさんのもとにラーメンが来た。
2人とも厨房がどのように動き、ラーメンが自分のもとに運ばれきたのかは知らずにラーメンをすする。
Aさんは『ごちそうさまでした』とつぶやき、会計へ。いつものように会計を済まし、店を出る。
Bさんも食べ終わり会計へ。店員はラーメンが遅くなったことを謝罪。お詫びにと割引券をお渡し。
Bさんも気分よく店を出ました。
解説
みなさんも似たようなことを一度は見たことあるもしくは、経験したことあると思います。
誰が何が悪いとかじゃなくて、しょうがなく起こってしまった一連のストーリーなのですが、なんかしっくりこない点をまとめます。
- 自分の体感と価値観で『遅い』と声を挙げたBさんには通常以上のスピードでラーメンが届くという点。
- 比較的混んでいるという状況から、Aさんも『いつもよりは遅いかなー?』と感じていながらも、お店に気をつかって文句を言えなかった(言わなかった)為に、遅めにラーメンが届くという点。
- 同じラーメンを食べ、同じ代金を払っているのに、お店に愛着があるAさんよりも初めて来たBさんの方が、高いサービスレベルを受けている点。
お店サイドの対応も間違いではない。
『お店の人がちゃんと順番通りに作ればいいじゃん』
とか
『気が強そうなBさんにビビっちゃっただけでしょ?笑』
と思っている方もいると思いますが、今回のこの架空のストーリーにおいて、お店サイドの対応も決して間違いではないと思います。
他のお客さんに迷惑をかけない程度に、Bさんに誠実に対応している結果でもあると思います。
結局、何が言いたいかと言うと。
お店の対応もこの状況であれば仕方ない。
Bさんも『遅い』と感じたからそれを伝えただけで、得をしようと思っている訳ではない。
もちろん、Aさんはいつも通りにラーメンを食べただけ。
でも。
なんとなくなんですが、
いい人って、なんかちょびっと損することありません?(´・_・`)
もちろん、それを損と思わないところがいい人なんですけどね!
ジャスティス。