初彼女をつくろうとして、惨めで恥ずかしい思いをした話。
これは、僕が高校2年生の頃の恋のお話です。
彼女いない歴=年齢のシャイボーイだった僕ですが、週一でギャッツビーの眉毛整えセットで眉毛を整え、愛読書は「ストリートジャック」と「ポパイ」という、そこそこの高校2年生に成長していました。
そんな僕も、
「そろそろ初彼女ができたらいいなぁ」
なんて思いながら高校生活を送っていた訳ですが、
ついにそのチャンスを迎えます。
学期ごとにある席替えで、ほとんど話したことない女の子と隣同士の席になりました。
彼女は上品な感じでルックスも非常に綺麗な女の子でした。
なんといういうか、当時流行りのギャル系ではない清楚なかわいさが、地味で奥手な僕にピッタリだなと感じていました。
このブログ上で彼女の名前は、シルビアさん(仮名)と呼ばせて頂きます。
シャイボーイの僕からほとんど話しかけることはありませんでしたが、隣同士というともあり、今までの高校生活において1番多くの会話をするような男女関係になりました。
朝食は基本的にブラックコーヒーとフルーツを食べているという彼女の話を聞き、
朝食は基本的におじや(前日の残りの雑炊みたいなやつ)だった僕は多少距離感を感じましたが、
着実に僕の恋の炎は、
焚火レベルからキャンプファイヤーのように大きくなっていきました。
ほどなくしメールアドレスを交換し、メールのやり取りをしながら、ぼく達の距離は少しづつ縮まっているように感じました。
テスト勉強のはかどり具合や学校行事の話など、今考えれば、決して恋人同士のようなやりとりはありませんが、女の子とのメールのやりとりすら新鮮だった僕には
「こういう流れを経て、お付き合いが始まるんだろうな」という期待がありました。そのころの僕は、「絵文字の達人」と成長していました。
そして、その期待が徐々に確信へと変化し、人生での初彼女を意識していた中で、
恋愛のシビアさを実感することとなります。
同じクラスにいたイケてる友人の一言でした。
イケてる友人A「ジャスティス(僕)って、大人しそうだけど、結構女子とメールしてるんだな!」
僕 「えっ?」
イケてる友人A「シルビアがジャスティス(僕)とけっこうメールしてるって言ってたぜ!」
僕 「たまにね~!」
イケてる友人A「でも、毎日のようにメールしてるって言ってたぜ!仲いいんじゃん!」
僕 「ははは。」
心のボク (僕は、シルビアさんをさん付けしてるのに、Aは呼び捨てじゃない?。いや間違いなく、シルビアって呼び捨てしてるわ。しかも、全部知ってるじゃん。この2人の距離、桁違いだわ。そして俺もね。)
この後、会話がどのように着地したのは覚えていませんが、とてつもなく恥ずかしく惨めな思いをしたことだけは伝えておきます。
その後、このイケてる友人とシルビアさんは付き合っているという噂がクラスに流れましたが、既に僕の記憶からは抹消されているのでよくわかりません。
この自意識過剰だっただけの失恋を乗り越えるのには長い時間を要し、大学2年まで彼女はできませんでしたが、今ではいい思い出です。
もちろん、シルビアさんもイケてる友人Aも悪くはありまえん。
「席が隣」「メールのやり取りをする」という2点のみにおいて、初彼女ができそうと錯覚した僕がそこにいただけです。